研究開発・先進技術
銀ナノインク
低温焼成と長寿命の両立
金属をナノ化すると、通常では導通しない100℃前後の温度でナノ粒子同士が融着し良好な導電性が得られます。ナノ化により表面積が相対的に増大する効果が現れた結果で、活発な反応性を利用し触媒などの用途にも適用可能です。
ハッピージャパン銀ナノインクの特徴
金属ナノインクは、比重が大きいためそのままだとすぐに沈降(凝集)してしまいます。当社の銀ナノインクは低温焼成の特徴を損なうことなく、長寿命を実現しました。
室温付近での焼結も可能な銀ナノインクもラインナップに揃えており、高温処理に不向きなフレキシブル基板等に最適です。
銀ナノインクのラインナップ
タイプ | 含有量 [wr%] |
溶剤 | 粘度※ [mPa・s] |
用途例 |
---|---|---|---|---|
Type A | 43~50 | ブタノール オクタン |
2 | 薄膜形成 (スピンコート) |
Type C | オクタノール テトラデカン |
9 | 印刷用途 (インクジェット) 表面張力※ 27[mN/m] |
|
Type CS | 14 | |||
Type BS | オクタノール デカン |
11 |
※粘度、表面張力は参考値で保証するものではありません。
銀ナノインクの応用例
平均粒径約15nmの銀粒子をインクジェット用に調合し、様々なパターンにオンデマンドで形成可能です。


- 電極のパターン印刷
- フィルムにもパターン印刷し電極として使用可能

- 基板へのシリコンダイボンディング
- 金属表面に塗布し焼成することで、密着性と導電性を両立

- インクジェット描画例
- 専用PETフィルム上 L/S=35/40μm

- 有機太陽電池裏面電極
この他にも、接触抵抗を低減する接点としての用途や、半田置き換え(ダイボンディング)など、幅広い応用が考えられます。